片頭痛をいかにして治すのか

今まで、片頭痛の原因（状態）は、脳血管が収縮して前兆が起こり、その後血管拡張によって拍動性の痛みがあらわれるという考え方でした。 脳血流の検討では、前兆期に脳血流は低下し、頭痛期に脳血流が増加していることが示されていましたが、血管が収縮していると考えられる乏血期から頭痛が起こっていることが明らかとなり、血管原因説による病態の矛盾が指摘されていました。 今回、改定された頭痛ガイドライン2021では、片頭痛発作は三叉神経血管系が異常に活性化されて引き起こされるとの説が有力とされています。 鍼灸治療では、埼玉医大をはじめとする研究によって、鍼灸治療の効果が立証され、今回のガイドラインでも明記されています。