「美しい唇でいるためには優しい言葉だけを使いなさい。美しい瞳でいるためには他人の美点を探しなさい。 美しい身のこなしには決してひとりではないという知識を身につけなさい」 『ローマの休日』『ティファニーで朝食を』『麗しのサブリナ』……。映画史に残る名作を残し、今なお絶大な人気を誇るオードリー・ヘプバーン。「人の良いところを探し続けるのが人生だわ」との発言もあるとおり、常に他者に対する優しく温かい眼差しを持ち続けていた彼女らしいこの言葉は、サム・レヴィンソンというアメリカの詩人の手紙がもとになっていて、晩年に息子ふたりへ語り聞かせたのだそう。他者への思いやりが自分自身を美しくするのだというこの言葉は、時を超えて愛されるオードリーの美しさに通じていることを感じさせる。