トルコ語で“長い”という意味を持つ「ツル」、その名の通り毛足が長く動物に触れているかのように感じるラグです。ツルはトルコの遊牧民の手によって生まれました。キリムやギャッベと異なり、ヤギと羊の毛を混ぜて織り上げていきます。テントでの生活を送る遊牧民は、体が痛くならないようにとベッド代わりにふわふわとしたツルを敷いていました。また、大きなサイズでも比較的軽くて持ち運びがしやすいというのも、たびたび移動を繰り返す遊牧民にとっては嬉しいポイント。今でもモダンに感じるシンプルなデザインは、華美にとらわれない遊牧民ならではの感性が生きています。