【ライブレポート】2014秋ツアー、ついに千秋楽を迎えた東京・渋谷公会堂の2日目。昨夜の完成度をさらに更新するかのような勢いある夜となった。このライブ・レポートでは、今回のツアーを通じてコヨーテ・バンドが目覚ましい進化を遂げていることをお伝えしてきたが、今夜のステージでバンドによるソリッドで縦横無尽なロック・シンフォニーが完成したと言って良いだろう。アップテンポの曲ではアンサンブルが鋼鉄の球のように転がり、ミッドテンポの曲では音のうねりが海のように広がっていく。バンドが奏でる音楽の美しさは、歌を観客を心に寄り添わせていく「力」を感じる。そしてそれは、各地でツアーを成功させたツアー・クルーの力でもあり、これこそがライブ・コンサートが総合芸術であるという証だろう。何より、各地のライブ会場でバンドの音楽を全身で浴び、グッド・バイブレーションを発していた全国のオーディエンスこそが、このツアーを成功に導いたわけで、ツアーに参加してくれた全国の皆さんに大きな感謝をお伝えします。